【建築設計部門 福祉・医療関係施設】
四万十町(旧十和村)は、日本最後の清流といわれる四万十川の中流に位置し、その支流が村内を網のように流れ、深き四国山地の山々に抱かれた、自然の恵み多き村です。地域で暮らす高齢化率が平成12年32.3%と全国及び高知県の高齢化率を上回っており、毎年高い率で増加しています。既存の高齢者介護保健施設の満床状態が慢性的に続いていました。 これらの問題の解決策として学校統合で廃校となっていた「旧十和小学校」の校舎を再利用し、1階をデイサービス、2階をグループホームに改修しました。また、隣接して校庭内にショートステイ・生活支援ハウスを増築し、旧十和小学校の跡地を高齢者福祉多機能施設として整備しました。 関係機関で構成された「高齢者施設整備検討会」において繰り返し協議が行われ、基本計画が作成されました。平成15年度、実施設計にあたって作業の各段階でワークショップを行い、高齢者が生まれ育った地域で自宅の雰囲気が感じられる施設づくりを目指し、検討が行われました。 ■受賞 ・第5回高知県木の文化賞 受賞(2006年) |
外観 | 内観 |