【建築設計部門 改修施設(リノベーション)】
森の巣箱(「旧床鍋小学校校舎」を「集落活性化の拠点施設」に改修)
床鍋集落活性化プランの一環として、昭和59年に廃校となった「旧床鍋小学校校舎」を住民自身の利便性を高めるために改修された施設です。
床鍋集落は高齢化率が40%を超え、集落機能の維持もままならない状況にあり、住民の方々は大きな危機感を抱いていました。こうした状況のもと平成6年より住民自ら集落の活性化について多くの話し合いが行われました。そして、住民が行政に助言や支援を求め、住民と行政による協働の集落再生が始まりました。その話し合いの中で昭和59年に廃校となった旧床鍋小学校を利用した案が出され、改修に至りました。
1階に集落生協のお店屋さんや居酒屋、また2階には宿泊施設を設け、地域住民に限らず里帰り客や村外客にも利用できる施設として改修しました。その活動のユニークさにより集落外から多くの人々が訪れており、交流人口が拡大し集落が活性化しています。
【改修前の旧床鍋小学校】
廃校を再生した集落活性化施設は地区内外の人々の交流が育つよう、また里帰りの人を温かく迎えるという思いを込めて「森の巣箱」と名付けられて運営を開始しました。
運営は住民からなる「森の巣箱運営委員会」が行っており、住民一人ひとりが「営業部長」「居酒屋部長」などの役割を担っています。
【配置図】
【改修前 1階】
【改修前 2階】
【改修後 1階】
【改修後 2階】
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