【建築設計部門 文化・交流施設】

弁天座


弁天座

 平成17年11月から行われたワークショップで、住民活動を支援する施設としての「多目的施設」が計画され、平成19年3月に花道や廻り舞台などを備えた本格的な平成の芝居小屋『弁天座』が建設されました。絵金蔵と共に街並に調和するだけでなく、新しい景観の創出を重視し、外観はいぶし瓦、土佐漆喰、杉竪板張りの伝統的な佇まいとしながらも現代性を追求しました。
 また、『弁天座』離れ棟一階の入口には、赤岡の町に馴れ親しんだ古き良き庶民生活の交流の場であった銭湯『旭湯』の建物の一部を移設しました。内装においても、土佐の恵みである木、竹、土佐漆喰、和紙の自然素材を多用しました。これらの素材は、使いこなす職人の技があって初めて素材として活かされます。『弁天座』には、土佐に長い間に蓄積されてきた知恵と工夫が活かされています。

■受賞
・第13回公共建築賞『優秀賞』受賞(2012年)
・高知県建築文化賞『特別賞』受賞(2009年)
・日本建築設計事務所連合会建築賞『奨励賞』受賞(2009年)
・日本建築学会作品選集(2009年)
・照明学会 照明普及賞『優秀施設賞』受賞(2008年)
・第6回高知県木の文化賞 受賞(2007年)



弁天座 外観1 弁天座 内観1
外観 内観



弁天座 外観1 弁天座 外観2 弁天座 外観3 弁天座 内観1
弁天座 内観2 弁天座 内観3 弁天座 内観4 弁天座 内観5